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ニュース

2014年6月13日

「災害対応型カップ自販機」支援事例のご紹介

山梨県上野原市役所を訪問してまいりました!

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2014年2月中旬、記録的な大雪に見舞われた関東甲信地方ですが、普段降雪の少ない山梨県でも、交通網が遮断するほどの豪雪となりました。

当社との「災害協定」締結先である上野原市では、帰宅困難者のために市営施設を開放。「災害対応型カップ自販機」をご利用いただき、延べ5日間で約550杯のお飲み物を無料でご提供させていただきました。

その時ご利用いただいた方々より、「あたたかいコーヒーが飲めて嬉しい。ありがとう。」「スープを飲んでほっとできた。助かった。」とお喜びの声をいただきました。

上野原市役所を訪れ、職員の方々にお話を伺ってまいりましたので、ご紹介致します。

災害発生時から活用までの流れ
2.14(金) 豪雪により道路、電車など交通網が遮断。
2.15(土) 上野原市災害対策本部設置。避難所となったもみじホールにおいて「災害対応型カップ自販機」を、
災害協定に基づき専用キースイッチにより無料開放する。
もみじホールにて、帰宅困難者約50名が宿泊し、「災害対応型カップ自販機」を利用する。
2.17(月) 紙カップ切れにより販売停止。
2.18(火) 電車が運転再開(道路は通行止めのまま)。※この時点で帰宅困難者は5名。
2.19(水) 弊社社員が電車と徒歩により上野原市を訪問。原料補充などメンテナンス後、無料開放再開。
2.21(金) 有料販売に切り替え、災害支援完了。

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この度、全国で初めて「災害対応型カップ自販機」を支援活用いただきましたが、そのきっかけからお聞かせください。


加藤様:雪が降り始めた翌日となる2月15日、災害対策本部を立ち上げ、その後帰宅困難者・避難者の受け入れを開始しましたが、その時点では自販機の無料開放まで思いが至りませんでした。そんな時に岡本さんから被災状況についての問い合わせを受け、「『災害対応型カップ自販機』をぜひご利用ください」とご連絡いただいたことが、無料開放のはじまりです。


「災害」と聞くと津波や地震を思い浮かべる方が多い中、今回は「雪」による災害でした。普段より降雪量が少ない山梨県では、今回の「雪」をどのように受け止められていますか?


加藤様:土砂災害や地震に関しては、市の防災計画等で対応策を提示させていただいておりますが、上野原市でも、災害対策本部の立ち上げは数十年ぶりのことなんです。
石井様:市内の委託業者も除雪車を数多く保有している訳ではなく、特に私どもの地域では需要がありませんでした。市内の業者が抱えている重機の数は昔に比べてかなり少なくなっており、それが今回、大幅に除雪が遅れた要因のひとつと思われます。

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佐藤様:過去の降雪量からみても30cm程度を超過する積雪はあまりありませんが、今回のように積雪が1mを超えると・・・実は災害発生の1週間前にもこれまでにない程の大雪が降ったため大変驚いていました。その雪も十分に除雪されていない状態での災害発生でした。

加藤様:メディアでも、前週の雪は何十年ぶりかの記録的な大雪だと大きく取り上げられていました。災害発生時の雪は、前週と同じ量降るか降らないか、といった取り上げられ方でしたが、実際の降雪量は前週をはるかに上回りました。今回、とても寒かったということもあり、カップ式自販機のあたたかい飲み物が非常に有効だったと思っています。


避難所であたたかい飲み物を飲まれた方々の声や表情は、いかがでしたか?


加藤様:私どもがいた災害対策本部は避難所と少し離れた場所にあり、避難者の方とのコミュニケーションは主に福祉保健部職員が担当していたため具体的には把握しておりませんが、紙カップで飲み物を飲んでいる方は多数見受けられました。>
従事した一部の職員もあたたかい飲み物をいただいたようです。非常に助かりました。ただ私どもが執務する本庁舎側にこの自販機がなく、個人的にはもう1台あれば良かったなと感じました。

岡本:住民サービスのため、災害対応に奔走された皆様のご苦労お察し致します。私どもの「災害対応型カップ自販機」が日常も、災害時も、心を癒すサポートとして 役に立てばと考えております。


今後の課題やお気づきの点などお聞かせください。


加藤様:どうしても紙カップのストック数に限りがあり、途中で売切になってしまい補充をお願いしましたが、その点が今後の課題でしょうか。

石井様:岡本さんがカップや原料を補充にいらした時、リュックに背負っていたのは何人分ですか?

岡本:約500杯でした。重さは10キロもない程度でしたが、仮に缶やペットボトルだと500キロを超える重量になります。当時は電車と徒歩で伺いましたが、カップ式自販機だと車が使えなくても支援が可能です。

石井様:缶だと膨大な量になりますね。捨てる時もかさばる。

佐藤様:やはり、目の付け所は紙カップだと思いました。「備える」という意味でも、このような自動販売機を増やしていければと思います。ただ、実際に無料開放することになった場合に、すぐ駆けつけられる人が近くにいることが前提となりますが。


今回、売切が起きた2日後に補充に伺ったという経緯がありますが、販売停止状態が2日間続いてしまいました。


岡本:当時、私どもの府中営業所へ応援を要請しようとも考えましたが、道路も電車も遮断されていて・・・正直なところお手上げ状態でした。

石井様:今回は合計何杯ぐらい飲まれたのですか?

岡本:述べ5日間で約550杯ほど。もちろん普段からも大変ご利用いただいております。一番人気は、やはりレギュラーコーヒーです。

佐藤様:缶コーヒー好きもいるけど、レギュラーコーヒー好きはカップ式を選ぶよね。

山口様:香りが違います。

岡本:ありがとうございます。何よりのお言葉をいただきました。

今回お話を伺った中で、「災害対応型カップ自販機」の優位性を改めて実感でき、また今後の課題も認識することができました。この教訓を踏まえ、これからもカップ式自動販売機の新しい役割をご提案してまいります。

上野原市役所の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

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