コーヒーの原産地は、赤道をはさんで北緯25度・南緯25度の間の熱帯地帯にある約70カ国に集約されており、このコーヒー栽培に適した気候、土壌をもつ地域のことを、「コーヒーベルト」や「コーヒーゾーン」と呼んでいます。そんな中でも、一般的には、平均気温が25度前後、年雨量が1,300~1,800mm、高度については、900メートルから2,000メートルの間の地域が、良いコーヒーをつくりだす条件と言われています。
コーヒーベルトは、コーヒーの産地であると同時に、多くが発展途上国であり、熱帯雨林をはじめとする生物多様性の宝庫でもあります。このことは、言い換えれば、コーヒー農園そのものが、生物多様性を維持する場でもあることになります。
消費国のわたしたちがおいしさを享受できればよいというのではなく、現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、生物や自然環境、生産者の人々の生活を良い状況に保つことを目指して生産・流通されるコーヒーの総称を「サスティナブルコーヒー」といいますが、商品を選ぶ時、それが環境に配慮したものであるかを検討することが、コーヒー農園の保全になり、コーヒー農園が包括する生物多様性の保全につながります。
アペックスでは、これから先もずっとおいしいコーヒーをお届けするために、そんな誰もが日常的にできる環境保全活動を推進し、展開するコーヒーにもサスティナブルコーヒーを取り入れています。
※果樹、茶木、アスパラガスなど。コーヒーやカカオも多年生作物。
レインフォレスト・アライアンス認証のイパネマ農園で生産されたコーヒー豆を30%使用。
レインフォレスト・アライアンスとは地球環境保全のために熱帯雨林を維持することを目的に設立された国際的な非営利環境保護団体です。本部は米国ニューヨーク。
サスティナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)によって定められた、100項目に及ぶ社会的、環境的、経済的基準に基づき、農園の認証を行っており、生物多様性及び労働者と地域共同体の権利と社会的境遇を守るために活動しています。レインフォレスト・アライアンスの基準を満たす農園や森林には、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの企業や消費者に広く認知されつつある認証マークを使用する資格が与えられます。